行政書士
ゴロ補完シート

Google Sheets の「ゴロ」タブをもとに、各ゴロが表す要素、狙われる論点、試験で落としやすいひっかけを 1 セクションずつ整理した復習用 HTML。条文は 2026-06-21 に e-Gov 等で確認。

対象: ✒️行政書士暗記シート / ゴロ 関連タブ: 善悪 / 推定 / 議員 / 数字 補完観点: 民法 / 行政法 / 憲法
借金
不況
訴訟
詐欺
広告
トム
教師役
聴聞
タコ
代執行
絶対
ベーコン
総理事件
5・4・3
夫婦
工作
占有
教師
作戦
悪友
俯瞰
ジョジョ
不敵

保佐人の同意を要する行為

民法13条1項

被保佐人が単独ですると危ない重要行為を、保佐人の同意でゲートする論点。

分解

ゴロ片対応する行為条文上の押さえ方
借金借財借金・保証など、債務を負う危険行為
ガンガン元本元本の領収・利用
贈与贈与・和解・仲裁合意
そう相続相続の承認・放棄、遺産分割
不動産不動産その他重要財産の得喪・変更
贈与拒絶贈与申込拒絶、遺贈放棄など
訴訟訴訟行為訴訟行為
新築新築・改築・増築・大修繕
陳代謝6か月賃貸借6か月を超える賃貸借

論点

  • 同意なしで行った場合は「取り消すことができる」。当然無効ではない。
  • 日用品購入など日常生活に関する行為は対象外。
  • ゴロ表は13条1項1号から9号まで。10号の「制限行為能力者の法定代理人としてする1号から9号の行為」は、同じ13条1項内だがゴロ外。
  • 13条2項の家庭裁判所による同意権追加は、さらに別枠で見る。
ひっかけ: 「贈与」は単独で終わらず、和解・仲裁合意も同じ箱。賃貸借は試験用には「6か月超」で押さえる。

善意・悪意・過失の要件

民法93条・94条・117条など

虚偽表示・心裡留保は第三者保護の要件が善意で足りる。無権代理の責任例外は、代理人が悪意なら有責として押さえる。

ゴロの読み方

ゴロ片論点要件
教師 / 全然虚偽表示の第三者善意
作戦 / 全然心裡留保の第三者善意
悪友無権代理の責任例外代理人が悪意なら有責

論点

  • 虚偽表示は94条2項の第三者保護。善意で足り、無過失までは要求されない。
  • 無権代理人責任は、相手方が過失により無権代理を知らなかった場合には原則として追及できない。ただし、無権代理人が自己に代理権がないことを知っていたときは有責。
ひっかけ: 虚偽表示・心裡留保は善意で足りる。無権代理は、相手方に過失があっても代理人が悪意なら有責。

代理権の消滅事由

民法111条・653条

代理権がいつ消えるか。法定代理と任意代理で「本人破産」の扱いが違う。

分解

ゴロ片対応する消滅事由押さえ方
本人死亡本人が死亡すると代理権は消滅
出し代理人死亡代理人が死亡しても消滅
代行代理人後見開始代理人死亡・代理人破産と同じ共通消滅事由
破産代理人破産111条1項2号。法定代理・任意代理とも共通
ホンダ破産本人破産任意代理で委任終了事由として見る

論点

  • 民法111条だけなら「本人破産」は出てこない。
  • 任意代理では、委任契約の終了事由で補って考える。
ひっかけ: 「本人が破産したら代理権は必ず消える」は誤り。法定代理では原則として本人破産は消滅事由にしない。

取得時効の要件

民法162条

所有権を時効で取得するための占有要件。短期取得時効は開始時の善意無過失が鍵。

分解

ゴロ片対応する要件押さえ方
取得取得時効所有権を時効で取得する場面
他人物他人の物を占有
所有の意思自主占有
平穏暴行・強迫によらない占有
公然隠れていない占有
占有継続10年または20年の占有継続

論点

  • 通常は20年。
  • 占有開始時に善意かつ無過失なら10年。
  • 善意無過失の判断時点は「占有開始時」。途中で悪意になっても短期時効の要件自体は直ちに崩れない。
ひっかけ: 賃借人のように権原の性質上「所有の意思」がない占有は、そのままでは自主占有にならない。

相殺禁止の受働債権

民法509条

被害者に現実の填補を受けさせるため、一定の損害賠償債権を受働債権にした相殺を禁じる。

分解

ゴロ片対応する内容押さえ方
生命・身体侵害生命身体侵害の損害賠償債権
悪不法悪意による不法行為悪意不法行為の損害賠償債権
相殺相殺禁止の受働債権加害者側からの相殺を止める

論点

  • 禁止されるのは、加害者側が「自分の債権で被害者の損害賠償債権を消す」場面。
  • 生命・身体侵害なら、悪意に限らず対象になる。
  • 「悪意」は単なる事情を知っていることではなく、害意をもって損害を加える方向の意味で出やすい。
ひっかけ: すべての不法行為債権が相殺禁止ではない。現行法では悪意不法行為と生命・身体侵害を中心に押さえる。

連帯債務の絶対的効力

民法438条から441条

連帯債務者の1人に生じた事由が、他の連帯債務者にも影響する例外を覚える。

分解

ゴロ片対応する絶対効押さえ方
ベー弁済債務そのものの満足
コン混同債権者と債務者の地位が同一に帰する
買い更改新債務成立で旧債務を消滅
そう相殺反対債権で消滅させる

論点

  • 原則は相対的効力。絶対効は例外として狭く覚える。
  • 更改・相殺・混同は条文上、全債務者の利益のために消滅する方向で押さえる。
  • 弁済は債務そのものの満足なので、当然に全員に効く。
ひっかけ: 現行民法では、請求・免除・時効完成は原則として絶対効ではない。古い暗記に引っ張られない。

民法の推定まとめ

民法 複数条文

「みなす」ではなく、反証で覆りうる推定規定を横断で覚えるセクション。

分解

ゴロ片対応語内容
夫婦夫婦財産共有帰属不明の夫婦財産は共有と推定
夫の子婚姻中に懐胎した子、婚姻前懐胎で婚姻後出生した子は夫の子と推定
工作境界工作物境界線上の工作物は隣人共有と推定
行為独立債務制限行為能力を知って保証したときは独立債務負担と推定
今日共有持分均等各共有者の持分は均等と推定
同士同時死亡死亡の前後不明は同時死亡と推定
占有占有状態所有意思・善意・平穏・公然占有と推定、占有継続も推定
占有権利適法占有物について行使する権利は適法に有すると推定
賃貸賃貸借更新期間満了後の使用継続と異議なしで同一条件更新と推定
引渡代金同一期限目的物引渡しに期限があると代金支払にも同一期限と推定
期限債務者利益期限の利益は債務者のためと推定
違約損害賠償予定違約金は損害賠償額の予定と推定
損益損益分配同率損益分配割合が一方だけ定められたときは他方も同じ割合と推定

論点

  • 「推定」は反証で覆る。「みなす」は原則として反証不可の法律上の擬制。
  • 占有推定は取得時効や即時取得まわりの証明負担と絡みやすい。
  • 嫡出推定は親族法改正の影響を受けるため、年度教材の条文状態を確認する。
ひっかけ: 同時死亡の推定では、互いに相続しない方向に働く。死亡順を勝手に作らない。

行政行為の分類

行政法総論

行政行為を「形成」と「命令」に分け、特許と許可の差をつかむためのゴロ。

分解

ゴロ片分類中身イメージ
京成形成行為特許・認可・代理法的地位や効果を作る、補う、代わりに形成する
形成行為特許特別の権利・地位を与える
形成行為認可当事者間の法律行為を補充して効力を完成させる
代理人形成行為代理行政庁が私人に代わって法律関係を形成する
命令命令行為下命・禁止・許可・免除義務を課す、禁止する、禁止を解く、義務を解く
命令行為免除義務を解除する
命令行為許可一般的禁止を解除する
禁止命令行為禁止一定行為をしてはならないと命じる
した命令行為下命一定行為をせよと命じる

論点

  • 特許: 本来持っていない特別の権利・地位を与える。
  • 許可: 一般的禁止を特定の場合に解除する。
  • 認可: 当事者間の法律行為を補充して効力を完成させる。
ひっかけ: 「免許」は日常語だと許可っぽいが、行政法の分類では中身で判断する。

行政行為の附款

行政法総論

行政行為の主たる効果に付け足される従たる意思表示。取消・撤回との区別が出る。

分解

ゴロ片対応する附款押さえ方
俯瞰附款行政行為につく従たる意思表示
ジョ条件成否未確定の事実
ジョ除外法律効果の一部除外
負担別個の義務を課す
撤回権留保あとで撤回できる留保
期限将来到来が確実な事実

論点

  • 負担は、行政行為の効果は発生させたうえで、別個の義務を課すもの。
  • 条件は成否未確定の事実で効力の発生・消滅が左右される。
  • 期限は将来到来が確実な事実で効力の発生・消滅が左右される。
ひっかけ: 負担不履行だから直ちに行政行為が無効になるわけではない。撤回原因になるかを分ける。

行政代執行の要件

行政代執行法2条

行政上の義務を、行政庁や第三者が代わりに実行し、費用を義務者から取る制度。

分解

ゴロ片押さえ方対応する要件
他手段困難他の手段で履行確保困難
放置が著しく公益違反公益に著しく反する
代替的作為義務他人が代わってできる作為義務
執行行政代執行法2条の入口法律・命令に基づく義務
義務不履行義務者が履行しない

論点

  • 代替的作為義務だけが対象。非代替的作為義務、不作為義務、給付義務はそのままでは代執行できない。
  • 手続は戒告、代執行令書による通知、執行、費用徴収の順に問われやすい。
ひっかけ: 「公益に反する」では足りず、条文上は「著しく公益に反する」。

聴聞が必要な不利益処分

行政手続法13条

不利益処分の事前手続で、重い処分だけは弁明でなく聴聞になる。

分解

ゴロ片対応する処分押さえ方
許認可等を取り消す既にある許認可を奪う重い処分
資格・地位を直接はく奪資格・地位を失わせる
役員等の解任命令役員解任命令
聴聞行政庁が相当と認める場合弁明ではなく聴聞になる箱

論点

  • 聴聞は重い処分。その他の不利益処分は原則として弁明の機会の付与。
  • 「許認可の取消し」と「許認可申請の拒否」は別物。後者は不利益処分ではなく申請に対する処分。
ひっかけ: 申請拒否を聴聞に入れない。聴聞は既にある地位を奪う場面で出やすい。

抗告訴訟の類型

行政事件訴訟法3条

行政庁の公権力行使に対する不服の訴訟。3条の明文類型と、講学上の無名抗告訴訟を区別する。

明文類型

ゴロ片類型ざっくり意味狙い
差止め行政庁にその処分をするなと求める重大な損害・補充性
義務付け行政庁に処分・裁決をせよと求める申請型・非申請型
広告抗告訴訟行政庁の公権力行使を争う訴訟3条の大枠
不作為違法確認申請に対して何もしないことの違法確認法令に基づく申請
無効等確認処分・裁決の存否や効力を確認する重大明白・補充性
処分の取消しされた処分を取り消してもらう処分性・原告適格・出訴期間
無名抗告訴訟明文類型に収まらない抗告訴訟講学上の箱

論点

  • 取消訴訟は「処分取消」と「裁決取消」に分かれるので、6類型カウントではここを分解する。
  • 義務付け・差止めは2004年改正で明文化された救済類型。
  • 無名抗告訴訟は3条1項の包括定義から説明される講学上の箱で、明文6類型とは別に扱う。
ひっかけ: 「抗告訴訟=取消訴訟」ではない。取消しは抗告訴訟の一部。

審査請求・取消訴訟期間

行審法18条・行訴法14条

不服申立てと取消訴訟の出訴期間。起算点の「知った日」と客観的上限をセットで覚える。

分解

ゴロ片対応する期間押さえ方
審査3月審査請求: 知った日の翌日から3か月以内行審法18条
訴訟6月取消訴訟: 知った日から6か月以内行訴法14条
処分から12月処分・裁決の日から1年客観的上限。審査請求も取消訴訟も原則1年

論点

  • どちらも正当な理由があれば例外がある。
  • 「審査請求前置」がある場合は、原処分に対する訴訟をいつ出せるかも問われる。
ひっかけ: 審査請求は「3か月」、取消訴訟は「6か月」。どちらも客観的上限は原則1年。

国会の割合・定足数

日本国憲法53条から59条・96条

ゴロの本体は「総議員になるもの」と「会議録・臨時会・議事の 5・4・3 分の1」。出席議員の3分の2系はまとめて流す。

ゴロの本体

項目母数割合条文
各議員の表決の会議録への記載出席議員5分の1以上57条3項
臨時会の召集いずれかの議院の総議員4分の1以上53条
議事を開くこと総議員3分の1以上56条1項
憲法改正の発議各議院の総議員3分の2以上96条1項

参考: 出席議員の3分の2でまとめるもの

秘密会の開会 資格争訟で議席を失わせる 議員の除名 法律案の衆議院再可決

論点

  • 総議員で押さえるのは、臨時会・議事・憲法改正発議。
  • 会議録5、臨時会4、議事3の順で「5・4・3分の1」と固定する。
  • 上の出席議員3分の2系は、個別ゴロより「全部同じ」として処理する。
ひっかけ: 憲法改正発議は「総議員の3分の2」。同じ3分の2でも、秘密会・資格争訟・除名・衆院再可決の出席議員グループに混ぜない。

確認ソース

主要条文は e-Gov 法令検索と、憲法条文の公開ページで確認。講学上の分類は行政書士試験用の整理として補完。